写真には、どんな隠れた情報が入っている?
スマホやカメラで撮った写真には、画像以外にも多くの情報が入っています。その大半は、EXIFやXMPのメタデータにあり、画像を見ているだけでは気づきません。上に写真をドロップすると、ご自身の写真に何が入っているかがわかります。
- GPS位置情報:写真を撮った場所の座標。1棟の建物を特定できるほど正確なことも多いです。
- 日時:写真を撮った時刻と、最後に編集された時刻。
- デバイス情報:カメラやスマホのメーカーとモデル、レンズ、設定。
- 識別子:カメラ本体のシリアル番号、カメラのメニューで設定した所有者名、メーカー独自のデータを含むメーカーノート。
- 埋め込みサムネイル:小さなプレビュー画像。ファイルによっては、切り抜く前の写真がそのまま映っていることもあります。
- 編集履歴とAIタグ:使用されたアプリ、Content Credentials、AIが関わったことを示すフィールド。
- 動画の場合:ファイルのコンテナ内にある、位置情報、デバイス、アプリのタグ。
投稿する前に写真から位置情報を削除すべき理由は?
自宅で撮った写真1枚から、住んでいる場所がわかることがあります。数枚の写真があれば、職場、お子さんの学校、留守の時間帯までわかるかもしれません。元のファイルを手に入れた人は、無料のツールを使って、数秒でこれらの情報を読み取れます。
SNSアプリの中には、表示するコピーから位置情報を削除するものもありますが、何を保持しているかは確認できません。ほかにも、ファイルがそのまま渡る経路は多くあります。メールの添付、メッセンジャーでファイルとして送った写真、クラウドの共有リンク、フリマ、フォーラム、ご自身のWebサイトなどです。ご自身でメタデータを削除することが、何を共有するのかを正確に把握するいちばん簡単な方法です。
写真からメタデータを削除する方法
手順は4つで、アカウントは不要です。
- 写真や動画を最大10ファイルまで、上にドロップしてください。ファイルごとに、含まれているプライベートな情報とAIタグの一覧が表示されます。
- オプションを開き、「位置情報とカメラ情報も削除する」をオンにします。オンにしない場合は、AIタグだけが削除されます。
- ファイルをクリーンにします。ダウンロードする前に、各クリーンなコピーが再チェックされるので、何が削除されたかを確認できます。
- ファイルを1つずつ、またはZIPで保存します。スマホでは、直接アプリに共有することもできます。共有するのは、元のファイルではなく、クリーンなコピーです。
このEXIF削除ツールが削除するもの、残すもの
プライバシーのオプションをオンにすると、削除ツールはEXIFブロックを削除し、向きだけを持つ最小限のものを書き戻すので、写真は正しい向きで表示されます。あわせて、GPSデータ、シリアル番号、所有者名、メーカーノート、撮影日時、埋め込みサムネイル、コメント、XMPとIPTCのブロック、動画内の位置情報とデバイスのタグ、そして見つかったAIタグを削除します。色がずれないようカラープロファイルと、ファイルが正しく表示されるために必要なデータは残します。副作用として、iPhoneやUltra HDRの写真の一部はHDRなしで表示されることがあり、モーションフォトは動く部分がなくなります。
画像データが再エンコードされることはありません。メタデータのブロックをファイルから切り取り、ピクセルはバイト単位でそのままコピーするので、画質の劣化も、リサイズも、新たな圧縮もありません。動画も再エンコードされません。
メタデータを残したほうがいいのはどんなとき?
すべての情報がリスクというわけではありません。カメラの設定、撮影日、著作権表示は、クライアント、ストックサイト、写真コンテストに写真を送るときに役立ち、ご自身のアーカイブを整理するのにも使えます。そうしたファイルには、初期設定のモードを使ってください。AIタグだけを削除し、カメラ情報はそのまま残します。
プライバシーのオプションは、一般に公開するファイルや、知らない人に送るファイルに使ってください。どちらの場合も、ツールは新しいコピーを作り、元のファイルを変更することはないので、完全なバージョンにいつでも戻れます。
位置情報の保存を、元から止める
写真に位置情報がほとんど必要ないなら、記録される場所でオフにしましょう。
- iPhone:設定 → プライバシーとセキュリティ → 位置情報サービス → カメラ → 「しない」。
- Android:カメラアプリの設定を開き、位置情報のオプションをオフにします。名前はスマホのメーカーによって異なり、たとえば「位置情報タグ」や「位置情報を保存」などです。
- カメラ:カメラのメニューで設定した所有者名や著作権は、すべての写真に書き込まれます。入れたくない場合は、メニューを確認してください。
メタデータの削除でできないこと
メタデータを削除すると、ファイルの隠れた層を守れます。ただし、明確な限界があります。
- 写真に写っているものは隠せません。番地、道路標識、ナンバープレート、映り込み、顔などです。
- GoogleのSynthIDのような、見えないピクセルの透かしは画像自体の一部ですが、クリーニングでタグと一緒に取り除きます。
- すでに公開された投稿や、他の人がすでに保存したコピーは変更できません。
- プラットフォームがコンテンツにどうラベルを付けるかは、決められません。画像が完全にAIで生成されたものなら、投稿するときはAIの開示を残してください。このツールは、プライバシー保護と、本物の写真に付く誤ったラベルの解消のためのものです。